こんにちは。浜設計工房です。
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

本日は市原市のK様にお伺いして、
家づくりのきっかけや、こだわったポイント、住み心地についてお聞きしました。

1.家づくりのきっかけは?

定年退職した後、これからあと30年はここで住むことを考えたら、色んなところが古くなって取り替えなくてはいけないと感じていました。
そんな折、市の紹介でシロアリ駆除業者に床下を見てもらったところ、シロアリ被害はなかったものの、水回りを中心に土台の一部が腐っていたので、これはリフォームしなきゃいけないと真剣に考え始めたのがきっかけでした。
リフォームから建て替えに考えが変わったのは、部分的なリフォームを実施するよりも、建て替えの方が家は長持ちするし、高齢になっても快適で暮らせるようになると浜谷社長からアドバイスをいただいたからです。
それなら今後の事も考えて、バリアフリーで自分達の使い勝手の良い「平屋の家」を造ろうと思いました。

2.家を建てる上でのこだわりは?

高齢者に優しい家です。
夫婦が快適に過ごせて、車いすや介護が必要になっても、それに対応した設計にしました。
将来のことを考えて各所に手摺りを設けて、廊下の幅や洗面所、トイレなども一般のものより広く作っていただきました。
完成した後、知人を家に招いたとき「ここまでするの?」と驚かれましたが、必要になってから付けるより、最初から付けた方が、家具などと調和も図れますし、使い勝っても良いと考えたからです。

3.間取りや設備で工夫したポイントは?

以前の二階建ての家と、玄関や水回り、掃き出し窓の位置・向きも同じようにして、使い勝手が変わらないようにしました。
また、高齢になった時のことを考え、特にバリアフリーを意識しました。
物をあまり置かないように、家具も造り付けのものだけで足りるよう、大容量の収納で高さ調整できる便利な戸棚にし、こちらの要望も細かく取り入れていただきました。
特に、着物が入るクローゼットや、仏壇スペース、丁度良い高さのキッチンカウンターがお気に入りです。

また、将来的に家具の配置を変えた時のことを考えて、電源コンセントに困らないよう、一般の住宅より余計に設置していただきました。これでタコ足配線にならずにスッキリと家電製品が使えると思います。

4.実際の住み心地は?

丸二年住んでいますが、結露が全く起きないのがすごいですね。
保温性・気密性が高い外断熱工法とは、これほどのものかといつも驚いています。
夏場は朝・昼・晩にエアコンを一時的に使うだけで快適に過ごせています。
冬場も適宜エアコンの暖房を使っていますが、床暖房の必要性も特に感じませんし、真冬の朝でも室内の温度は15度を下らないと思います。

ただ、この高い保温性によって西日の強い夏場など、直接室内に日射が入らないよう庇(ひさし)が欲しいと思ったことがあります。
また、二階建てから平屋にした結果、まわりの家(屋根)から来る照り返しで増え、室内が暑くなりすぎる弊害もあります。
北面と西面の窓も遮熱ガラスにすればよかったと少し悔やんでいます。ちょっと贅沢な悩みですが・・・

5.プランニングで工夫したポイントは?

予算の許す限りの範囲で、できるだけ理想の家に近づけました。実は最初、外断熱(外張り断熱)のことも知りませんでした。
初めて行った構造見学会や、浜谷社長の説明でその良さを知り、平屋の家でバリアフリー、外断熱の長期優良住宅という所に自然に落ち着いた感じですね。

私達、家のことに関しては全くの素人。
前に住んでいた家は建売住宅だったので、注文住宅とは「そんなことまで私達で決めるの?」と一つひとつに驚いたことを思い出します。
綿密な打ち合わせや、一緒に住宅設備ショールームの見学にも付き合ってくれたのが印象に残っています。

6.外断熱の省エネ効果は?

今回の家はオール電化仕様にしているので、電気代だけで済んでいます。
光熱費は月平均で7~8千円、暖房を多く使う冬場でも月1万2千円程度です。
以前の家は、電気代、ガス代、灯油代と多い月だと軽く2万円は超えていたので、家計にも優しい家ですね。
また、予算の関係で太陽光発電は取り付けなかったのですが、最近では価格も安くなってきているようなので、少し考えてみたいと思っています。

7.思い出に残るエピソードはありますか?

請負契約や打ち合わせ自体は、とてもスムーズに進みました。
ただ、施工途中で震災が起こり、その影響が大変でした。
メーカー工場などの操業停止の影響で、キッチンやお風呂の設備、外壁サイディングの納品が出来なかったりと・・・。
あと屋根瓦は届いても、瓦職人の手配が難しかったりして、予定より工期が延びたこともありましたが、無事に完成して良かったと思っています。

8.お互いの印象はどうでしたか?

笑われるかも知れませんが、昔、仕事でご一緒した方に顔や雰囲気が似ていること、この人なら信頼できると直感しました。あとご近所で施工していることから親近感・安心感がありました。

9.これから建てる方へ「後悔しない家造りアドバイス」を!

「あーしたい、こーしたい」という希望を叶えてくれるのが注文住宅の良いところです。
それには、沢山のお友達の家を見て回ること、それによって良いところは取り入れて、無駄がないように作ったらいいと思います。
また、実際に住んでいるときのヴィジョンを持つ事も大切だと思います。
それを持ったうえで設計者・施工会社と何が実現できるか、何ができないのかを話し合えばいいですから。
大切なのは建てる人の意思ですね。

千葉県市原市のK様施工例ページはこちら